
今一番ホットなバイオビジネスのトレンドを捉える新情報メールマガジン。 DNAからアグリビジネスまで、バイオビジネスの国内最新動向を独自のリサーチでチェック。コラムやニュースクリップでバイオビジネスのトレンドをお伝えします。
1.DNAチップをはじめとした多量のデータの解析における人材
2.医療における患者への最適ソリューションを提供するCRM関連の人材
3.検体等の管理における各種ITソリューションの人材
4.健康食品、医薬品等、一般市場向けの商品販売におけるCTIやCRM
5.健康食品等などの一般マーケットへのインターネット販売の人材
6.製品製造の工程管理等の品質管理システムの人材
7.企業IR等の株主への情報提供としてのWeb構築の人材
1〜3は医療に関する特殊な知識もかなり必要となる。本当の意味で「不足している人材」だ。とくに1のジャンルはバイオインフォマティクスと呼ばれここに自信のある人間は、今がもっとも売り時といえるだろう。
しかし、4〜7は既存のIT市場でもまれた人材に一定の企業や商品についてのレクチャーをするだけで十分な力量を発揮できる部分といえる。そして、現実問題として、この一般向けの新健康市場といわれる、予防医療の市場はこれから非常に大きな領域を占めてくる。こうした動きをIT関連の企業が上手に掴めば、バイオ市場はIT市場を後押しすることになるだろうし、バイオ市場もより活性化され、裾野も広がってくるだろう。
バイオビジネスといっても様々。ここではバイオテクノロジーを活用したビジネスと考えよう。そう考えると、バイオビジネスの歴史とバイオテクノロジーの歴史は、非常に重なり合うといえる。テクノロジーのうちビジネスとして活用されてきたものは多様ではあるが、いくつかの系統に限定されるといえる。
1.私たちにとって有益な性質を持つ、動植物を提供する技術。
2.私たちに有害な動植物を排除したり有益な動植物を増やす技術。
3.私たちにとって有益な物質を動植物から得る技術。
この3つがバイオビジネスの主たるトレンドではなかろうか。
そしてそれぞれ、非常に古くから行われてきているといえる。代表例は1は「品種改良」、2は「農薬」、3は「漢方薬」というのが代表的といえるだろう。
ネットなどでそのうちの一つの品種改良の起源を探ろうとすると、結構大変だ。いわばそれほど人類にとってなじみの深い、そして生活に溶け込んだバイオビジネスといえる。
美味しい食べ物、きれいな花、可愛いペット、etc...。どれもこれも品種改良という手法の賜物である。そしてその技術をベースに現在、様々なビジネスが展開されている。犬のブリーダーだってそういう意味ではバイオビジネスだ。大昔の品種改良なんて、本質的にそういう手法に他ならない。
しかし、これらの技術は劇的に様変わりしている。私が子供の頃、はじめて聞いた「バイオテクノロジー」というのは、試験管の中でそういう交配を行う技術であった。そして今ではDNAを直接触る手法へと変化してきている。多くの倫理上の議論を抱えつつ突っ走っているジャンルといえよう。
農薬や肥料の歴史というのも案外古い。堆肥とかを排除しても、存外古いそうだ。たとえば、その昔、日本の新潟では自然に産出する石油を「くそうず(臭水)」と称して、水で薄めて虫除けに撒いたそうである。いわば農薬の起源である。近年、農薬にせよ肥料にせよ人工的なものは良くないということでえらい毛嫌いされている。実際に環境破壊や人間にとって有害なものが見つかったのだから当然という部分もある。
しかし、肥料も農薬も本質としては環境のコントロールに尽きる。人間にとって有益なものを増やして有害なものを如何に減らすかということをするのである。ある面では、自然と人間の真っ向勝負ともいえる。そういう意味では、環境を破壊しなくとも環境を変化させる技術であることに間違いはない。そしてこれがビジネスとして成立しているのである。
抽出した天然物の活用というのも、非常に歴史が古く、非常に身近なものでもある。たとえば西洋のリキュールや、日本の御屠蘇なんかは、抽出天然物を飲むというのだから、その際たるものであろう。その昔、貝殻から染料を取ってそめた皇帝紫なんて色あいも、そういう意味では抽出天然物の活用の代表例であろう。そうそう、料理に使う「味の素」なんかも元々は抽出物。抽出技法も着実に進歩してきている。たとえば、アルコールに漬けるだけというものから、いくつかの液体をつかい多層に分けることで、精製分離したり。当然加熱して蒸留したり。
近年では色々な界面の性質を活用したり、液体クロマトグラフィーのカラムでわけたりと、機械的手法も様々である。
しかし、近年もっとも変わったことは、天然物活性の由来を科学的構造同定ができるようになったことである。色の理由、薬の聞く理由、味の美味しくなる理由、etc.......。そして有毒な抽出物もしっかり避けることができようになった。
古くて新しいこれらのバイオビジネスはどのように発展していくのだろうか。